幼児教育するなら、何歳からが良い?

出典:ceskamama.cz

3歳までの幼児教育の重要性

ことわざに「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、早いうちからの幼児教育は良い意味でも悪い意味でも大人になった時に与える影響が大きく、特に3歳頃までに脳に与えられた刺激は脳の働きに大きな影響を与えることがわかっています。

幼児教育するなら知っておきたい脳の仕組み》でも取り上げたように、脳神経の発達は「ジャクソンとスキャモンの発育曲線」と呼ばれるカーブを描いて6歳ぐらいまでに急激な成長をします。
また0歳から5歳ぐらいまでのまだ子どもが小さい時期は右脳がよく働き、成長するにしたがって少しずつ左脳が働いてくる傾向にあるため、脳の活動時期に合わせた幼児教育をしていくことが求められます。このため、産まれてすぐの早い時期から幼児教育を始めるケースも増えてきています。

早期に過度な教育は悪影響もある


出典:flickr.com

しかし、一方で幼児教育を早期に始めることに対しては反対論も根強く残っており、脳の機能がまだ十分発達してない時に脳をトレーニングするような事をやっても意味がない、もしくは他の部分に良くない影響を与える可能性があるといった懸念が示されています。

週刊文春の《お受験ママに警告・早期教育が子どもの脳を破壊する》という特集内で、慶應大学医学部小児科講師 渡辺久子氏が「早期教育で体調を崩したり、心身症に陥った幼児がひんぱんにやってくる。」というお話をされています。また、渡辺氏はメルマガ内でも乳幼児への教育の重要性について述べています。
参考:乳幼児から「人間学」を学ぶ

過度に偏った脳への刺激は人間性の欠如や集団での順応力低下、自己肯定感の低下といったデメリットも考えられ、あまりに早期から必死になって始めても悪い影響しか残らない可能性があり、いつから始めるべきかは子どもの成長に合わせて判断する必要があります。

こうした早い時期からの教育にとって大事なことは、周りが始めたから、あの子には負けたくないからといった周囲の影響を受けた形での受動的な姿勢で取り組まないことです。子どもが楽しんでその教育を受けているか、無理せず自然に学べているのか、子どもが自主的に楽しめているか、といった点を注意しながら進めます。

幼児教育の中には0歳児や1歳児からでも参加できるようなものが存在しますが、子どもが明らかに嫌がっていたり、あまりに過度なことをしている場合にはすぐ中断する覚悟も大事になってきます。始めることよりも止めることの方が難しいという意見もよく聞きますが、合わない教育法を続けることは害になってしまう可能性があります。

ビジョンある幼児教育

まず最初に保護者の方でどういう子どもに育てたいのかを考え、それに合わせた教育をしていく必要があります。目標やビジョンがないと子どもが積極的に取り組んでくれていれば良いのですが、少し気分が乗らないだけでも長続きせずに中途半端になる可能性があり、十分な効果が生まれません。

しつけのために小さい時から教育したいのか、発想力の豊かな大人になってほしいのか、受験などの勉強面を伸ばしたいのか、あらかじめ決めておけば、教室や通信教育を選ぶ際にも迷わなくて済みます。子どもが生まれてくる前でも考えることはできますし、生まれた後であっても子どもの様子などを見つめたうえで、親に心の余裕などが出てきた段階でやらせてみるのも良いです。
何歳から始めるのが良いと決まった話はなく、いつまでに子どもをどう育てたいかというビジョンを作り、それを実行できることの方が大事です。


出典:scj.go.jp

学術研究の向上を図る内閣府の機関の一つである日本学術会議が公表している《我が国の子どもの成育環境の改善にむけて》によると、近年子どもの運動能力や体力は大きく低下しており、この40年間で中学3年生の学習意欲は40%も減少しています。背景にはスマートフォンやインターネットの普及、少子高齢化や核家族化などが挙げられますが、いずれにしても幼児期からの教育が重要と指摘されています。

参考:
日本学術会議 提言『我が国の子どもの成育環境の改善にむけて』

早いうちから教育をしておいた方が、子どもにとってより大きな効果を生む可能性が高くなるのは事実です。しかし、あくまで大事なことは子どもを立派な大人に育て上げることであり、親が必死になって天才を作り出すことではありません。

ここを間違えると、ある脳力だけは突出するかもしれませんが、人間性が欠如した大人へと成長してしまうことにもなりかねません。大人になってから性格を変えることは難しいと言いますが、逆に言えばこの時期に形成される性格が大事であるとも言えます。

ドリルやプリントなどを使って基礎的な学びも大切ですが、子どもらしい遊びも取り入れ、社会性も身につけるバランスの良さが幼児教育には求められます。いかに偏りなく育てられるか、その準備期間として妊娠して子どもが生まれる時までに決めておくのも良いでしょう。

もし通信教育をどれにするか比較検討したい場合、まずは幼児教育ガイドが独自調査した認知度ランキングで上位の教材を調べてみると参考になると思うので、見てみてください。