幼児教育で気をつけるべきことは何?

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0歳から幼児教育する時代

昔は幼児教育と言えば、幼稚園や保育園に通っている子どもを対象として行われる教育を意味しました。これらの場では、保育士や幼稚園の教師らが主となって子どもの発達に関して考え、目的や目標を持って行います。しかし最近では、家庭でも幼児教育の重要性に関して考えるようになり、通信教育や幼児教室、右脳開発や運動教室などが多様なサービスが開かれるようになっています。

幼児教育ガイドでも、こどもちゃれんじのような有名な教材以外にも、それなりには認知度があるけど誰もが知っているわけではない通信教育も含めて網羅的にご紹介しています。

では幼少期からの教育で何に気をつけたら良いのでしょうか?
以前、習い事や幼児教室は3歳ぐらいから小学校に入学するまでの子どもを対象とされてきましたが、近年では生まれたばかりの0歳や1歳児からも対象となることが多くなりました。これは0歳から3歳ぐらいの子どもは生まれたばかりということもあり、まだ知識や経験が多いわけではなく、いろいろな事を吸収しやすいのでこの時期に能力や脳力アップの教育を行うと様々なメリットがあると考えられているからです。

幼児教育するなら知っておきたい脳の仕組み》や《幼児教育するなら、何歳からが良い?》でも取り上げたように、この時期の子どもは様々な事に関心や興味を持つため、体験や経験がとても大事で、脳が急激に成長するタイミングでもあり、注意が必要です。

日々の生活から学ぶ


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幼児教育というと特別な事を行うイメージがありますが、大事なのは短期的な視点ではなく大人へと成長していく課程で今後どう生きていくか、生きるためにはどのような力が必要か、という人生の長い道のりを通して考えることにあります。特別な才能を開花させるには小さいころから習い事などをさせる事も必要ですが、幼少期において普遍的に大切なのはたくさんの人と触れ合い、時にはケンカをし、社会生活を通じて良い人間関係を築くための基礎を固めることです。

まったくケンカや失敗を経験することなく育った子どもは、小学校や中学校、大人になってから思い切った発想や自分の考えを伝えることができず、創造性に欠けてしまうこともあり、気をつけなければいけません。文芸社から出版されている《幼児教育と犯罪》という書籍の中で、親の子育てが十分でなかったために子どもが犯罪者になってしまうという事例が取り上げられています。
参考:
幼児教育と犯罪 三つ子の魂百まで 渡部雄二

幼稚園や保育園で行われている幼児教育は主に、友達との触れ合いや、行事を通しての経験や体験にあります。多くの園では、子どもたちがケンカをした場合もすぐに止めに入らず、様子を見ていますし、運動会の行事に関してもできることより少しだけ難しい課題を与え克服する力が身につくよう見守っています。子どもに様々な挑戦を促しますが、考えて行動するのはあくまで子どもであり、教師は子どもが興味を持つよう、一つ乗り越えていけるよう手助けをするのみです。基本的には子どもの自主性を尊重した教育を行うと言っても、誤った行動やルール、マナーに反する行動は厳しく注意することも必要です。

マナーや作法を学ぶ教室は大人向けの印象もありますが、幼少期からのマナー教室を展開しているサービスもあります。例えば、NPO法人のマナー教育サポート協会では、子どもたちにも相手の気持ちを大事にするマナーの大切さを伝える活動を行っています。ビジネスマナー講座だけではなく、子どものマナー講座も開いており、幼稚園や小学校に出向いてのマナー講座を実施しています。
参考:
子どものマナー講座:NPO法人 マナー教育サポート協会

子どもと触れ合う機会を増やす


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お金を払って通う幼児教室の場合は幼稚園や保育園とは異なり、教育内容が絞りこまれていることが多く、与えられた課題をどうやってこなすか、課題の中でどう自分の考えを引き出すか、といった教育を行っていることが多くなります。ワークブックなどを用いお勉強を行ったり、楽器を使って演奏したり、時には幼稚園での教育と似たようなことも行いますが、幼稚園に比べれば講師が子どもに投げかける機会が多くなります。また座って活動する機会も多く、先生の話をきちんと聞くという力は身に付きやすいと言えます。

小一問題という言葉を聞いたことがありますでしょうか?これは小学校の入学試験や小学1年生で出される試験問題のことではありません。

日本教材文化研究財団の乳幼児期の探究という研究報告によると、小一問題(小一プロブレム)は小学校に入学してから、子どもたちがじっと座っていることができずに授業が成り立たない問題の事を言います。これは昨今の幼稚園や保育園の基本方針が子どもたちを主体と置くことになっているため、授業中は席に座っているといったマナー教育が特になされていない事が背景になっています。こうした問題を回避するため、授業をちゃんと聞くといった力をつけたい時は幼児教室に通うと良いでしょう。
参考:
日本教材文化研究財団 乳幼児期の探究

幼稚園や幼児教室での教育について取り上げてきましたが、教室任せで教育が完結することはなく、子どもが伸びていくには親の力が不可欠です。とはいえ、子どもは安心した環境にいると力を発揮することができますし、料理や散歩など家庭での経験は大人になっても役に立つので、特別な事をしようと焦る必要はありません。幼児教育は心を育てる教育でもあります。心の基礎は幼児期にできるので、人の気持ちがわかる人間に育つようご家庭内でも子どもとたくさん触れ合うことが大事です。