定番の幼児教育「右脳トレーニング」良し悪し

出典:wired.jp

幼少期の右脳教育

少子化の影響もあり、胎教や幼児教育などの早期教育にも注目が集まっています。

昔は幼児教育というと幼稚園や保育園で先生方が子どものよりよい発達を目指して考えていることでしたが、近年では家庭内での教育という点でも注目されており、幼少期の成長に目を向けた幼児教室が多く開かれています。

以前の幼児教育というと主に3歳から6歳までの子どもを対象とされていましたが、今では胎児や0歳からと年齢が下がっています。この時期は子どもが発達途中ということもあり、それほど知識量がない時でもあるので大人の話を素直に聞くことができますし、興味のあることはどんどんと吸収していくことができます。

脳の発達を見ても、0歳や1歳ぐらいの子どもであっても様々な刺激を与えると効果があることがわかっており、多様なことに触れることが必要になってきます。

幼児教育ガイドでもいくつかの能力強化、脳力向上を目指す通信教材を取り上げています。以下に挙げるような、七田式はっぴぃタイム、モンテッソーリ教育、くぼたのうけんなどがよく知られています。


七田式「はっぴぃタイム」の評判や料金

幼少期の右脳開発で有名な七田式学習システムを取り入れた教材。

モンテッソーリ式 プルチノの評判や料金

幼児用教材や出版などをしている中央出版が提供している教材。

くぼたのうけん webスクールの評判や料金

脳研究で有名な久保田教授が考案した「くぼたのうけん」のWeb教材。

「できたよ、ほらっ」の評判や料金

ユニティーベル社が開発した幼児向け能力開発ソフト。

タオ社 教育ソフト「天神」の評判

「天神」は株式会社タオが提供している教育ソフト。

日本学校図書「家庭保育園」の評判

日本学校図書が販売している乳幼児向けの教材。

幼児教育における右脳トレーニング

こうした幼児教育における、脳のトレーニングの定番といえば右脳教育です。

人間の脳には右脳と左脳があり、右脳は感性の脳やイメージの脳と呼ばれ、無意識のうちにイメージを頭の中に描いて物事を捉えます。対して左脳は言語や数学などの論理的な思考力を司っています。


出典:naver.jp

右脳を鍛えることにより想像力や直観力が身に付き、様々な分野で活躍することができます。右脳トレーニングの方法として有名なものは、フラッシュカードと呼ばれる絵や文字が書かれたカードを素早く子どもに見せ、瞬時にたくさんの情報を脳に送るということや積み木遊びなどがあります。

一方で左脳は3歳以降に優位に働くようになり、計算や言葉などを論理的に考えられるようになります。そのため左脳は論理脳や言語脳とも呼ばれることがあり、話の中で聞いた言葉を処理し、理解するために使われる部位です。

人は見たものを右脳で処理することによって、表情を見たり音を耳で聞いたりしたことに関しての考えを巡らせることができます。相手の気持ちを理解するにはこういった力が必要ですので、右脳を鍛えることによってやさしさや気配りといったこともできるようになります。

また、脳を適切に刺激をすることによって記憶力や集中力が身に付きます。集中力が高まり物事に集中することができるようになると、物事の理解を深めていくことにつながっていきます。

幼児教育はバランスが重要

ですが、右脳だけ働かせるだけでは健全な発達とは言いがたく、左脳もバランスよく使うことが大事です。右脳でも左脳でも、刺激や成長がどちらか一方だけに偏ってしまうと精神的な不安定さにもつながります。

例えば、文部科学省の科学技術・学術審議会 人材委員会 第62回の報告資料で挙げられている《慶應SDMのイノベーション教育》のスライドの中でも、右脳と左脳の役割の違いが論じられており、イノベーションにはどちらか一方ではなく両方をバランスよく使うことが大事であると指摘されています。
参考:
文部科学省 科学技術・学術審議会 人材委員会
慶應SDMのイノベーション教育(PDF:約1.7MB)

右脳教育を中心とした早期幼児教育のメリットとしては絶対音感が身につく、瞬時に複雑な計算ができるようになる、発想が豊かになりアイデアが浮かびやすくなる、言葉を覚えるのが早い、と様々なことがあります。

一方、デメリットとしては同じ事を繰り返し行う教育を過度に受け続けると、感情の起伏が激しくなったり、突然声をあげたりといった問題ある行動を引き起こす原因となることがあります。


出典:9ks.com

また、与えられたことを行うだけの教育法の場合は、自主性に欠けてしまい、自分で考えたり、自分の考えを伝えたりすることが苦手な大人になることがあります。結果として協調性がなくなる、心の教育が身につかないといったことにつながることになります。

幼児教育だからといって一方的に刺激を与え続けるのではなく、子どもが自ら学んでいくこともとても大事です。

与えられたことだけをやれば良いという考えが身についてしまうと、受け身の姿勢が習慣化し、自主的に行動したり考えたりしなくなってしまいます。幼少期の教育を行う時であっても、子どもが自ら考え作り出す遊びも提案していくようにしましょう。