考える力を身に付ける幼児教育

出典:vk.com

幼児教育で大事なのは考える力を身につける事

幼児教育の目的は、単に知識や技能を獲得できれば良いということではなく、自分で考える習慣、考える力を身につける事もとても大事になります。

近年、日本でも考える力の低下が嘆かれることが増えてきました。

文部科学省が作成した『確かな学力』というサイトの子どもたちの学力の現状というページでも「学力に関連して、自然体験・生活体験など子どもたちの学びを支える体験が不足し、人やものと関わる力が低下しているなどの課題が明らかになっています。」と問題提起されています。
参考:確かな学力 – 文部科学省

少しでも難しい問題になるとすぐに投げ出してしまう人や、一から十まで指導してあげなくては何もできない人、答えを求めて安易にネットで検索する人、自分の意見を持たずに何でも受け入れてしまう人など、子供から大人まで、自分の頭で考えなくなったと言わざるを得ない人々が増加しています。

これらは、人の能力が変わってしまった結果ではありません。
これは小さい頃に受けた教育で、こうした力を発揮するための方法、つまりは考える力を身につけられずに成長してしまった人が増加した結果なのです。

幼少期の教育で獲得すべき能力


出典:tetote-market.jp

その原因として考えられることは、インターネットやスマートフォンの普及により情報化社会が到来したことや、人同士の直接的なコミュニケーションを取る機会が減少したことなど、いくつか挙げられるでしょう。
便利になったことで、人は考えることを他人任せにしてしまうようになったと考えられます。

小学校入学前の幼児教育において、こうした時代でも自分で考える力を持った人になれるように教育することが大切です。

平成23年01月に、文部科学省の初等中等教育局教育課程課が公表した『現行学習指導要領・生きる力』の中でも、学力の重要な要素の1つとして
(2)知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等
が挙げられています。
参考:現行学習指導要領・生きる力

日本では過剰な受験戦争による弊害が増えてしまったため、0歳から6歳ぐらいのまだ幼い子どもに教育を施すということに抵抗感を持つ人が多くいます。

しかし世界のスタンダードで考えると、むしろ幼少期こそ、学問の基礎を教育する大切な時期であるというのが常識になってきています。そしてその基礎となる重要な能力として、考える力があると言われています。

よく誤解されますが、幼児教育において主眼とされているのはできるだけ多くの知識を詰め込むことではありません。
一つの問題に取り組むことの楽しさや、集中力の大切さ、疑問点を自分で見つけ出す力、解決のための多角的な視野、好奇心といったものを身につけさせることこそが、最大の目的となります。

例えば、0歳や場合によっては胎児の時からなど、早期の教育は議論の的となりやすいです。特に語学は早ければ早い方が良いということで、日本語の習得と並行して教育する事も増えてきました。
しかし、これも単純にグローバルな時代であるから語学を学ばせるという目的ももちろんあるのですが、それよりも違う文化や国、言葉といったものに早いうちから触れさせて、視野を広げてあげることが学習における主眼となります。

幼児教育は短期視点ではなく、生涯視点


出典:english-4kids.com

幼児教育は、高学歴を手に入れるための手段ではありません。
学歴はあくまで考える力を身につけたことで得られる結果に過ぎず、たとえ高等教育機関への進学をしなかったとしても、日常を生きていく上で思考力を働かせられる人間になっていたとすれば、それが何よりの成功なのです。

逆に、大学入試や会社の面接が少しずつ内面を見ようとする試験に変容しつつある時代では、いつまでも知識の詰め込みや教科書を暗記していくだけの思考方法では限界が訪れるでしょう。幼児教育は、知能だけではなく、心の成長も目指していく教育です。

先ほどインターネットなど情報化社会の弊害に関しても書きましたが、道具は使い方によって良いものにも悪いものにもなります。
頭もそれと同じで、使い方を知らなければどんなに性能が良くてもそれを発揮できずに終わってしまうことになりかねません。
これからの時代は、教育機関に入学する前に、どれだけ考える力を伸ばしてあげられるかが鍵となると言っても過言ではないでしょう。